2007年08月23日
HV特集 「チェ・ゲバラ 遥かな旅」(BS2)
BShiやBS2で何度も再放送していたにもかかわらず、いつも見逃してしまっていたのですが、先日、放送していたのをようやく録画&観ることができました。
作家の戸井十月氏が謎が多いチェ・ゲバラの死の最後を、殺されたボリビアのイゲラ村などを訪ね歩いてインタビューなどをしたかなり迫真のドキュメンタリー。特にゲバラが死ぬ最後に言葉を交わしたという、捕らえられた小学校の女教師だった女性の証言など、あまりにも生々しい。一説にはゲバラはタバコをふかしながら、暗殺者に「早く撃て」と言ったとか言わないとか..ってありましたが、この元女教師だった女性の話を聞くと、その時、チェは、殺されるというのがわかって、「私を殺すのは得策ではない。私を生かしたら、この村のインフラを約束しよう」と敵の兵士に説き伏せようとしているし、またこの女教師に「外の様子がどうなのか情報を集めてきて私に知らせてほしい」と必死に頼んでいるし、とにかく最後まで死ぬことをあきらめず、いろいろ作戦を練ったり考えたりしていたんだということがよくわかる。
また、女教師の「奥さんや子供はいるのですか?」という質問に「いるけれど、私にとっては妻や子供より思想に忠実に生きることの方が大切なんだ。君はどうしてこんな田舎の学校の教師をしているの?」と尋ねかえし、女教師は「私にとってはこの田舎の学校で子供達に教えることが私に一番大切なことなのです」と言ってお互いに笑ったという。その後、女教師が出ていったあとすぐにチェは殺されたらしい。まるで映画の一シーンを観るようなつかの間の人と人の触れ合い。人との出会いって不思議だよね。このたった半日のチェとの出会いが女教師だったこの女性の運命をその後、大きく変えてしまった。「チェが最後に言葉を交わした人物」として・・。
しかし、チェも農民を味方につけるという事にかなりの苦心を最後までしたのだと思った。カストロはそれが自然に出来てしまった人だ。また運の強さというか..チェには、それがどうしても出来なかった。見知らぬ土地での人と人の繋がりにものすごく苦心した感じが何か痛々しいくらいなのですよね。
ここまで、チェ・ゲバラを近くに感じるドキュメンタリーもそう多くはないと思う。チェ・ゲバラはやっぱり大きな人物だなあと改めて思いました。そして戸井十月氏のチェに対する本気なファンとしての気持ちがよく伝わってくる。チェ・ゲバラに関心のある人は是非、お薦めしたい番組。
投稿者 nao : 00:00 | トラックバック (1) □007.TV□