2007年11月03日

 
 

 ちょっと難解な映画。ストーリーも淡々としていて特別なにがあるわけではないのですが、閉塞感のある特異な雰囲気のある作品。「4」という数と「犬」がキーポイント。深夜のバーに精肉工場の経営者と、売春婦、ミュージシャン、そしてバーテンダーの4人が偶然に集う。それぞれ、架空の自分の話をしたあと、彼らはばらばらに店を出て、現実の世界に戻る。

 そこで、それぞれの生活を追っていくのですが、一番印象的だったのは売春婦の女の子と精肉店経営の青年。ソ連崩壊後の今のロシアって、まだこんなに閉塞間のある息の詰まるような場末的な国なのかなあと思った。

 まず売春婦の彼女は4人姉妹で姉が亡くなったので故郷に帰る。その村には老婆がうじゃうじゃいて、とにかく、魔女のようなものすごい老婆ばかりなんです。お葬式でも大騒ぎ、何かと大騒ぎ、下品ではしたないというか..ロシアのおばあさんってみんなこんななの??(^^;;; 残された三人の姉妹はこんな場所では生きて行けないと絶望する。そして精肉店の青年には老父がいて、この老父が彼の食事の世話などすべてしているのですが、潔癖で息の詰まるような生活。全体的に何か八方塞がりという感じの生活を感じてしまう。ロシアは先日みた「昔七人のシメオンたちがいた」と状況は何も変わっていないんじゃないかと思ってしまった。

 あと、内容には全然関係ないですが、若い女の子たちの裸が、ちょっと、垂れ乳で醜い・・。日本人の若い女性とロシア人女性とでは体型も全く違うのか、ちょっとびっくりしてしまった。。というくらい、結構、裸もでてくる映画です。

 

 監督はタルコフスキーなどを輩出したロシア国立映画学校卒業のイリヤ・フルザノフスキーで、この作品はデビュー作でロシア本国では上映禁止となったが100以上の国際映画祭で上映され、ロッテルダム国際映画祭新人賞など数々の賞を受賞したらしい。

 父親は人形アニメ作家のアンドレイ・フルザノフスキーなんだって。そういえば、老婆たちが出てくるシーンの人形たちは、なんとなくシュヴァンクマイエルのような感じの特異な映像だった。

 

□原題 4

□製作年 2005

□製作国 ロシア

□上映時間 128

□監督 イリヤ・フルザノフスキー

□出演 マリーナ・ヴォフチェンコ,セルゲイ・シュヌロフ,ユーリ・ラグータ

□音声 ステレオ

□フォーマット ビスタ

□カラー カラー

□言語 ロシア語

(CS/ch260)



投稿者 nao : 00:00 | トラックバック (0) □001.ヨーロッパ映画□

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