2008年01月06日

ドクトル・マブゼ

Dr.Mabuse, der Spieler.


 この作品は去年、紀伊国屋のクリティカルエディションでDVD化されていて買おうかどうか迷ったのですが、スカパーで放映されるのを知って迷わず録画に決める。

 この映画は1922年に製作されたサイレント映画で世界中が熱狂したという、スリリングな犯罪ドラマで以後の犯罪映画にも大きな影響を与えたという草分け的な作品。

 さて、怪人マブゼ博士..このマブゼ博士は何者かとよくよく観ていると変装の上手な犯罪者なのかと思いきや、いわゆる催眠術者なのですね。人を心理作戦かなにかよくわからないですが、自由に操ってしまう。操られた人たちは、自分が何をしているのかもよくわからず、その通り動いてしまう。

 次々と賭博で不正を重ねるマブゼ博士は変装しているため、何者かはっきりわからない。その正体不明の悪人を追う検事。

 例によって、サイレント映画って何か絵本のページをめくるような楽しさがあって、この映画も、最初は少し退屈したのですが、中盤から後半にかけて、めまぐるしく展開していく殺人や自殺などの事件、マブゼと検事の対決に目が離せなくて面白かった。

 特にマブゼの手下というかスパイの女性の存在は、なんとなく脚本家のハルボウが見え隠れするのですよね。

 273分もあるのですが、話が複雑かというとそうでもなく、かといって、テンポが良くて退屈もしないでみれる。といいつつ見終わるのに、3日間かかりました..(^^;;

 マブゼ博士を演じた俳優さんはかなり個性的なマスクの持ち主でした。対する検事役の人もすごく良かった。ドイツ表現主義も過激ではないがところどころで使われていました。特にラストシーンは印象的。

 イマジカでは12月と1月はフリッツ・ラングの特集で、この他にも「ニーベルンゲン」「月世界の女」「スピオーネ」など・・・クリティカルエディションのものをほとんど放映してくれるみたいなのだけれど、これじゃあ、紀伊国屋さんは儲からない..と思うのですが..といいつつ、ついでに全部クリティカルエディションを放映してほしいと思ったりもする。。

 でも、クリティカルエディションには詳しい作品解説の小冊子がついているのはありがたいのです。これを読まないと原作者や俳優さんのこと、当時のドイツの映画や時代背景などよくわからなかったりして、なんかもの足りない。まとめて本にして出してくれないかなあ。 

 

□原題 Dr.Mabuse, der Spieler.

□製作年 1922

□製作国 ドイツ

□上映時間 273

□監督 フリッツ・ラング

□出演 ルドルフ・クライン=ロッゲ、ベルンハルト・ゲッケ、ゲオルク・ヨーン、アウド・エゲーデ=ニッセン

□音声 ステレオ

□フォーマット スタンダード

□カラー モノクロ

□言語 サイレント(ドイツ語)

(CS/ch260) 



投稿者 nao : 00:00 | トラックバック (0) □001.ヨーロッパ映画□

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