2008年01月08日

醜聞〈スキャンダル〉


 お正月は日本映画をたくさんみようと思っていたのですが、あっと言う間に過ぎてしまいました。

 三船敏郎と志村喬が出演している黒澤映画にはずれはないだろうと思って観たが、予想通り、面白かった。

 新鋭画家と美人の声楽家のまったく根も葉もないスキャンダルを中心に人間のもろさや弱さ、誠実さや純粋さなどを謳い上げた作品。

 今のマスコミとたいして変わらないのですが、ただただ雑誌の売り上げをねらってあることないこと興味をそそるようにかき立てる。そうして、世間の目にさらされた画家は一本気な性格から、その不正行為が許せず、訴訟に持ちこもうとするがそこへあらわれたのが蛭田という奇妙な弁護士。彼もマスコミのありかたに腹を立て画家の味方になると強く誓って弁護の役を買って出るが..

 三船敏郎のあまりにもまっすぐで誠実さと一本気の強い性格とは全く対照的に、志村喬が演じる蛭田の卑劣さや弱さ、特に弱さ・・・やはりとても味のある演技でこの映画一番の面白さがあるところだと思う。

 大方の人間は三船敏郎の演じる画家のように格好よくて誠実で威風堂々、欠点などないような男・・という生き方をしているわけではなく、どちらというと蛭田のように、いろんな事に迷わされ、葛藤しながら、無様に生きている..

 先日読んだ「死せる魂」にも人間のモラルを小説の中で暗にしめしたという感じでありましたが、この映画も、少々、演技臭すぎる嫌いもあるけれど、社会を清めようとするメッセージ性のある映画ではないかと思う。

 黒澤作品を観ると、やっぱり映画って面白いなあーーと思う。それは黒澤作品がこれほど世界的に認められている要因といってもいいんじゃないかな。特に初期1940、50年につくられた黒澤作品はとても面白いですね。 

 

□原題 醜聞〈スキャンダル〉

□製作年 1950

□製作国 日本

□上映時間 104

□監督 黒澤明

□出演 三船敏郎、山口淑子、志村喬、桂木洋子

□音声 

□フォーマット 

□カラー モノクロ

□言語 日本

(CS/ch707) 



投稿者 nao : 00:00 | トラックバック (0) □002.日本映画□

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