2008年06月03日

赤いアモーレ

□原題 Non ti muovere

□製作年 2004

□製作国 イタリア

□上映時間 121

□監督 セルジオ・カステリット

□出演 ペネロペ・クルス、セルジオ・カステリット、クラウディア・ジェリーニ

□音声 

□フォーマット シネスコ

□カラー カラー

□言語 イタリア語

(レンタルDVD)

◯◯◯◯

 

 コテコテのメロドラマだろうと思ってほとんど期待せずに観たのですが、思った以上に良かったです。美しい妻のいる外科医の男と貧相な環境の女が本当の恋に落ちるという結末はすごく切ない話。ストーリーも過去と現在を織り交ぜて良く出来ていると思った。

 いろいろペネロペが演じたイタリアという女性を、男に都合のいい女..という解釈もできそうですが、私はそうは思わないな。成瀬巳喜男の「浮雲」にもしかして関係は似ているかもしれないけれど、「浮雲」の男のダメ男っぷりが受けていたのに対して、以外にもこの作品では外科医の男がもうちょっとしっかりしているような気がしましたね。ただ、彼としても、どうしようもなかった..というか。

 それよりも、女の無償の愛に、ラストの鏡に映った彼女の口元がにっこり微笑むシーンで不覚にも涙がこぼれました。(多分、それは幽霊か妄想だったのですが)

 自分は堕胎して子供も持てなかったのに、本来なら、自分の不遇な環境を嘆いて相手の男の幸福な家庭を妬んで怨んで、それこそわら人形で相手の家庭に呪いをかけてもおかしくないような状況だと思うのです・・・俗世間の現実的には。

 でも、やっぱりこのイタリアという女性は不遇で汚れた生い立ちと環境にあったけれど、魂は清らかな女性だったんだなあ..と思ったのです。それがもしかしたら男性の理想といえばそうかもしれないけれど、亡くなったあとでもそう連想できてしまうということは、彼の中でよほど崇高な存在の純愛だったと思うのですよね。

 というので、不倫ドラマはあまり認めたくないのが多いのですが、この作品はペネロペが演じたイタリアに特に好感もてました。良かったです。 

投稿者 nao : 00:00 | トラックバック (0) □001.ヨーロッパ映画□

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