2008年06月17日

めし

□原題 めし

□製作年 1951

□製作国 日本

□上映時間 97

□監督 成瀬巳喜男

□出演 上原謙、原節子、島崎雪子、杉村春子、小林桂樹

□音声 

□フォーマット 

□カラー モノクロ

□言語 日本語

(CS/ch707)

◯◯◯◯◯

 

 成瀬作品の中でも最高傑作といわれているのに納得〜。最初の方は、妻と姪にはさまれた男の悩みと、女の陰湿な闘いに発展するのかなあ・・と思っていたら、そうではなくて、やはり原節子が上品ですごく良かったのと、わがままな姪っこは、ぴしりと大人に叱られるし、良識のある非常にセンスの良い作品だと感じました。成瀬監督って穏やかな紳士だったらしいですが、ようやく??納得。実は、もっと女々しい感じの人かと思っていてあまり好感がもてなかったのですが、本作品でやっと、そのひととなりがつかめたような気がしました。

 原節子が小津作品にも、黒澤作品にもないような、実に艶のある上品な人妻を演じていましたね。監督さんによって、これだけ人物が変えられるなんて、しかも、美しさがあらゆるタイプのものを演技で出せることができるし、本当に天才的な女優さんだなあと改めて感じました。

 大阪の長屋風景は東京の町中のお店などの感じもとても良かった。こういうセット?は成瀬監督の作品は実に上手いですね。「浮雲」のセットもこっていましたし、「おかあさん」や「愉しき哉人生」もそうでした。

 何よりも、結婚後の揺れる女性の心理をよくとらえていて、しかも説得力のある終わり方がとても良かった。

 原作は林芙美子。ラストは妻の幸せのヒロインなりの結論が出ていましたが、それはともかく、個人的にはヒロインの友達の一人で子供を女一つ手で育てながら働く女性をもう少しクローズアップしてみればイタリアン・ネオリズモみたいになってまた違った作風になったかも..と思ったりします。

 またチョコチョコとこれからも成瀬作品をみていこうと思います。

投稿者 nao : 00:00 | トラックバック (0) □002.日本映画□

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