2008年06月28日
杏っ子
□原題 杏っ子
□製作年 1958
□製作国 日本
□上映時間 110
□監督 成瀬巳喜男
□出演 香川京子、山村聡、木村功、小林桂樹、加東大介
□音声
□フォーマット
□カラー モノクロ
□言語 日本語
(CS/ch707)
◯◯◯△
結構、ずっしり重い映画だった。多分10代や20代の頃にみてもピンとこなかったかもしれないかれど、今の年齢でみれば、実家の両親と嫁にいった娘、嫁いできた弟のお嫁さん、などなど、その立場の人間関係の難しさがよくわかる。まさに結婚によって女性は「シベリア送り」になったりもするのだと思った。
文豪の父をもつ妻と、内心では文学で身をたてたいと願う夫。しかし彼は才能はあまりないようで、認められないという腹いせと嫉妬心から、妻と妻の父を呪うようになる..という泥沼の夫婦劇。
私ならとっくに三行半だと思うけれど、香川京子が演じる妻はすごく耐えて辛抱強い。それを見守る父も、「夫婦のことは夫婦で解決すべきだ。やり抜くことも勉強」といわんばかりに、直接に救いの手をさしのべるわけではない。
それにしても、分相応というのは、わきまえないと・・と思った。自分が渦中にいるとわからなくなるかもしれないけれど、この夫はあまりにもひどい。その人間に合った職業とか才能とかはきちんと受け入れないと、こんな醜い姿になるのだと自戒しました。
あまりにもひねくれた夫とあまりにも出来た父。妻が父を尊敬するのはわかるが、こうしょっちゅう、実家に帰られて実家中心に考えられては、夫の方も立つ瀬がなくなってくるかもしれないとも思う。
山村聡は前回みた「山の音」とほとんどキャラクターが変わらない感じで良かった。香川京子も擦れていないお嬢さんのまま妻になった品の良さが素な感じでした。
ラストの「女は損」という台詞は、それで今の時代に通じるのかとか、いろいろ考えさせられる映画でした。
投稿者 nao : 00:00 | トラックバック (0) □002.日本映画□