2008年07月06日
獣人
□原題 Le bete humaine
□製作年 1938
□製作国 フランス
□上映時間 103
□監督 ジャン・ルノワール
□出演 ジャン・ギャバン、フェルナン・ルドー、シモーヌ・シモン、ジュリアン・カレット
□音声 モノラル
□フォーマット スタンダード
□カラー モノクロ
□言語 フランス語
(CS/ch260)
◯◯◯◯
官能的なフィルム・ノアール。ゾラの原作なのですが、イマジカによると、ルゴン家とマカール家の血筋を巡る大作「ルゴン・マカール」20巻の中の1巻らしい。ジャックは「居酒屋」の主人公ジェルヴェーズの息子にあたるんだって。
なので、映画で唐突に「遺伝的に脳の障害があり発作を起こすと殺人に走る」という設定が、なかなか飲み込めないまま、映画がスタートしたという感じでしたが、列車のスピード感、また野原の風景、雨のシーンなど、カメラワークがルノワール的で美しく、加えてヒロインの官能的な魔性が光ってました。しかも、どの人も「獣性」を秘めている。。そんな中でも殺された妻を見て、泣く男のシーンがなぜか印象的。そこで始めて人間性を見いだすからかもしれない。
話はそれますが、ゾラの映画でもうひとつ、「嘆きのテレーズ」でも列車が出てくるのですが、列車のシーンで最も印象深いのはラングの「スピオーネ」です。無声映画なのに、しかも列車の大事故に巻き込まれてもなお生き残ってしかも走り出す人間というのがあまりにも非現実すぎるにも関わらず、あの面白さは一体なんなんだろう?こうして考えるとラングのフィルム・ノアールはそのスピード感といい圧倒的に面白いと感じるのでした。
投稿者 nao : 00:00 | トラックバック (0) □001.ヨーロッパ映画□