2008年07月27日

何故彼女等はそうなったか


□原題 何故彼女等はそうなったか

□製作年 1956

□製作国 日本

□上映時間 83

□監督 清水宏

□出演 香川京子、池内淳子、三ツ矢歌子、高橋豊子

□音声 

□フォーマット 

□カラー モノクロ

□言語 日本語

(CS/ch707)

◯◯◯◯

 

 清水宏の未ビデオ化の作品第二弾。前回の「桃の花の咲く下で」のほがらかさとは違い、戦後の今でいう少女の「感化院」とか「鑑別所」みたいなところでの話。

 いろいろ素行に問題のある少女たちが送られてきてともに生活をする「少女の家」。親からの愛情不足や家の貧しさなどから、不良になってしまった少女たちが、香川京子が演じる「先生」のもとで、更正しながら一生懸命に社会に出る日を待ち望んでいる青春の日々を描いた作品。けれど、いずれも、一度、こういう施設に入った極道ものとして、世間の目は厳しい。根は純粋な少女たちの本質をみつめながら、清水宏は「こういう少女たちに理解を」というメッセージをこの作品にこめているように思った。

 小津監督などがこういう直接的な社会問題を扱った作品をあまりつくっていないのに対して、この作品は市川崑監督の「父よ母よ」ほどヘビーではない穏やかな描き方だけれど、思春期に陥りやすい、ある意味、お人好しで弱者の少女たちの実態を赤裸裸に描いている社会派の作品。清水宏は戦後の混乱期に戦争孤児を育てていたりして、人間的な器の大きさを感じる。清水宏を単なる「ロリータ」などと批評してしまってはいけないと思う。

 香川京子が「杏っ子」のようなただただ「無垢なお嬢様」という役ではなくて、本当に知性あふれる女性として成長していて素晴らしかったです。やっぱり昔の女優さんの輝きってなんか色あせませんね。

投稿者 nao : 00:00 | トラックバック (0) □002.日本映画□

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