2009年03月20日
バルタザールどこへ行く
□原題 Au hasard Balthazar
□製作年 1966
□製作国 フランス=スウェーデン
□上映時間 97分
□監督 ロベール・ブレッソン
□出演 アンヌ・ヴィアゼムスキー、ヴァルテル・グレーン
□カラー モノクロ
□言語 フランス語
(CS/ch260)
◯◯◯◯
ずっと観てみたいと思っていた映画。しかしなんと、重たい映画。ドストエフスキーの「白痴」の中にあるエピソードにヒントを得てつくったらしい。そういえば、「白痴」だったかどうか定かではないけれど、ドストの小説で馬車馬の瀕死の馬がむち打たれる話があったように記憶してます。
子ロバだった頃は無邪気なロバが大人になって人間のエゴに翻弄され、汚され痛められて悲運な運命を辿るが、飼い主だったマリーもまた、清らかさを失っていくという。
この厳しさや辛辣さは、ちょっとベルイマンにも通じるような。。というかやはりこの頃の作品に共通する、神聖さがありますね。人間のエゴと霊感に満ちた神聖さ。
バルタザールと飼い主の少女の悲劇的な運命と堕落とみればそれだけの話ですが、やはりラストに羊に囲まれて死んで行くバルタザールは、どこかキリストの最後を思わせる。傷つき力つく神聖なる生き物。少女もまたそれに近い存在。それが昇華されていく美徳であるという感覚は日本人のように宗教を持たない民族にはわかりにくい事のようにも思った。
投稿者 nao : 00:00 | トラックバック (0) □001.ヨーロッパ映画□