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あ い う え お
か き く け こ
さ し す せ そ
た ち つ て と
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ま み む め も
や ゆ よ
ら り る れ ろ
わ 数字

(○は邦画@はアニメ)
計13本
○クイール
草の上の昼食
クジラの島の少女
グッバイ!レーニン
熊座の淡き星影
○蜘蛛巣城
グラスハープ〜草の竪琴〜
@クラバート
クリクリのいた夏
グリード
グリーンマイル
黒猫・白猫
群盗、第七章
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クイール
監督:崔洋一
出演:小林薫、椎名桔平
2003年 日本映画 100分 カラー (レンタルDVD)
★★☆
盲導犬クイールの一生を追った、やさしい感覚の映画。この監督さんの映画は始めてなので、こんな感じの作風なのかなあと思いつつ、大袈裟に涙を誘うような場面もないのがかえって良かったと思う。結構、淡々と過ぎていく映画でしたが、やはり犬を飼ったことがあるのでラストはちょっと涙しました。意地っ張りで頑固なクイールの主人だった小林薫が一番アクがあった。映画館で見るというよりも、テレビでも充分な作品かもしれません。

草の上の昼食
LE DEJEUNER SUR L ユHERBE
監督:ジャン・ルノワール
出演:ポール・ムーリス、カトリーヌ・ルヴェル
1959年 フランス映画 93分 カラー (CS/ch260)
★★★★
ジャン・ルノワールは印象派で有名な絵画の巨匠オーギュスト・ルノワールの次男。前回見た「河」も素晴らしく絵画的な美しい映像でしたが、この作品も一枚一枚絵をみるような素晴らしくきれいな構図の映像でした。権威ある生物学の博士が召使いに働きに来ていた若い農家の娘と「草の上の昼食」会でひょんな巡り合わせから、いわゆる「いい関係」になって最後はハッピーエンドという、ちょっとドタバタ喜劇でもあります。
「草の上の昼食」という題名は監督が自分の父に対してちょっと「ご挨拶」をしたもの。実際、その「草の上の昼食」会が出て来て、紳士淑女が南仏と思われる美しい森の中でピクニック風な昼食会を開く。それは博士の婚約発表の場でもあったのだが、ちょっとしたハプニングから人生はあらぬ方向へ..
博士の恋人になる農家の娘を演じたカトリーヌ・ルヴェルが森の川の中で全裸で泳ぐシーンなどは、まさにルノワールの絵画に出てくる裸の女性そのもの。室内のシーンもあるけれど、圧倒的に外の森でのシーンが樹々の美しさなど素晴らしいです。あと子供が4人くらいで出て来て戯れるシーンもなんともいえない良さがありますね..。ストーリーはもうひとつ単純すぎる感じでしたが、やはり絵画と映画の合体といってもいいような独特な豊かさのある監督さんですね。(06.07.10)

クジラの島の少女
Whale Rider
監督:ニキ・カーロ
出演:ケイシャ・キャッスル=ヒューズ
2002年 ニュージーランド・ドイツ映画 102分 カラー (BS2)
★★★★
思った以上に静謐な映画でした。海のシーンが多いので、今の季節にはいい映画。ニュージランドのマオリ族の伝統には後継者は男という決まりがあったが、族長の孫は女の子。孫娘をこよなく愛していたけれど伝統を重んじる族長は、彼女を冷たくあしらう。けれど、彼女には普通の子供には見られない利発な面が備わっていた・・・という、おじいさんと孫娘の葛藤を描いた作品。原住民がもっている伝統が、どれほど貴重なものであるか・・ちょっと映画からはよくわからなくて、ただただ、あまりにも力強い原始的な手法に、驚かされた。そして出演者がみんな本当にマオリ族でポリネシア系の顔立ちが、映画としては珍しかった。
そして音楽が良かったです。とても静謐で美しい。海で泳ぐクジラとヒロインの女の子が常にどこかで繋がっているという神秘的な空気感が音楽で醸し出されていました。ヒロインの女の子も印象的でした。 (05.07.26)

グッバイ!レーニン
GOOD BYE LENIN!
監督:ヴォルフガング・ベッガー
出演:ダニエル・ブリュール、カトリーン・ザース
2003年 ドイツ映画 121分 カラー
★★★★
静岡のサールナートホールへ見に行く。静岡のミニシアターは、学校の教室にあるちょっと大きめのステレオTVだ..なんて、思っていたら、大間違い。この映画の中ででてくる戦車の行進の地響きが座っている椅子の下から音でダダダダ・・・と響いてきたから、音響も意外にちゃんと整っているようだ。
物語は1980年代の東ベルリン、宇宙飛行士に憧れる少年アレックスは父、母、姉と平穏に暮らしていたが、父親は西側の女性と駆け落ちしていなくなり、取り残された母は、父がいない埋め合わせをするかのように、社会主義に貢献、賞をもらうまでの活動を生き甲斐としている。しかし、時代は資本主義の波が押しよせてきていた。世の中の動きを敏感に感じていたアレックスは、東ベルリンの改革を求めるデモに参加、警官ともみあっているところを通りかかった母に偶然、見られてしまう。母はショックからその場で心臓発作を起こし倒れ昏睡状態に..そのまま、ベルリンの壁が崩壊したことも、東と西が統一したことも、社会主義から資本主義になったことも知らずに、眠り続け、ある日、奇跡的に目を覚ます。医者から、母にショックを与えると命取りになる..という話しを聞いたアレックスは、彼女のこれまで人生にかけてきたものがなくなってしまった今、病院から自宅へ母を連れて帰り、西と東が統一したこと、ベルリンの壁が崩壊したこと全てを隠した生活を始めるのだった。
とにかく、アレックス君が、もう必死の奮闘。東ベルリン産のピクルスが食べたい、TVを観たい..という母親の要求に答えるため、ありとあらゆる尽力をつくす。なんだか、大人というよりも、「ママをまもらなきゃ・・!」っていう本当に小さな男の子の感覚なんですよね。だから、すごい無茶や、幼稚とも思えるニセ工作をしながら、なんとかかんとか母親をだまし続ける。お姉さんよりずっと、彼の行動の方が純粋。そんなニセ工作をしているうちに、彼自身、社会主義に取り残されたままの人や物にシンパシーを感じていく。彼が少年時代だった頃ヒーローだった宇宙飛行士が、タクシーの運転手になっていて偶然出逢ったり・・多分、彼の母もそういった人達のうちの一人であるといえるわけで..新しいものより、今まであったものをたとえ古くて価値がないに等しいとしても愛情をこめて大切に思う気持ち・・・それが彼のお母さんと東ベルリンに対する彼の正直な気持ちなんだろうと感じました。
そして、蒸発した父親も登場するのですが、これは複雑な事情が隠されていたわけで..それは映画を観てのお楽しみ。いづれにせよ、自分達を捨てた父親をひどく憎んでいたアレックスだったが、誤解だったことに気がつく。彼の父親はまさに西側の世界を象徴しているような存在であり、それは「敵」や「憎むべき相手」ではなく、もともと、一緒に存在していたもので受け入れられるものだったわけです。
アレックスのお母さんは、複雑な社会状況に幸せな夫婦生活を壊された人だったかもしれませんが、息子によって社会主義から裏切られることはなかったのですね。心暖まる映画であると同時に、内省的、精神的な映画というよりは、むしろ社会的な外観の面でいろいろ考えさせられる映画かもしれません。(04.05.07)

熊座の淡き星影
VAGHE STELLE DELL ユ ORSA
SANDRA: OF A THOUSAND DELIGHTS
監督:ルキノ・ヴィスコンティ
出演:クラウディア・カルディナーレ、ジャン・ソレル
1965年 イタリア映画 100分 白黒 (BS2)
★★★☆
ギリシア悲劇の「エレクトラ」に原案があるらしいのですが、エレクトラ・オレステスというと、アンゲロプロスの「旅芸人の記録」ですよ。姉と弟の深い愛情、不貞の母と義理の父への復讐というストーリーの骨組みをアンゲロプロスとヴィスコンティという二人の巨匠ではこうも違ってくるのですね。私はアンゲロプロスの方が好きかな。
アウシュビッツで死んだ父を生前に逮捕に追いやった母とその情人であった義父に、固い団結で対向する姉と弟。孤児院で育った彼らだが、元は貴族階級の素晴らしい家柄で、姉の方はアメリカ人と結婚していて、弟の方は実家に帰って作家の真似事みたいなことをしている。姉の方が久しぶりに実家に戻ってくる。そして病床の母や義父、弟と再会・・・過去のあれこれが蘇ってくるという..全体的に暗いけれど、ロマンチックでミステリアス。ほとんど昼間のシーンがなく夜の暗い部屋や庭(しかも、豪邸)という雰囲気がすごく良かったですね。
ヴィスコンティの作品って「ベニスに死す」も男色のロリコンだし、「地獄に堕ちた勇者ども」は近親相姦、この作品も姉と弟の兄弟愛を超えた愛情、禁断の愛を描いている部分など、どこか堕落・退廃してます。しかも女性が退廃しているのではなくて、徹底的に堕ち崩れるのは男性なんですよね。それがすごく色気があるのです。そういうものを作品に描くのがひとつの個性を成しているといってもいい監督さんでもありますね。で、私はやはりアンゲロプロスのオレステスの方が好きです(くどい)^^;
姉役のクラウディア・カルディナーレはすごくきれいだった。弟役の俳優さんもなかなか適役で良かったです。(06.12.15)

蜘蛛巣城
監督:黒澤明
出演:三船敏郎、山田五十鈴
1956年 日本映画 110分 白黒 (CS)
★★★★
原作はシェイクスピアの「マクベス」だそうですが、読んだことないので、どんな風に日本風に脚色されているのかわからないけれど、よくできたシナリオだと思った。
物の怪によって「蜘蛛巣城」の城主になると予言された武将が妻にそそのかされて自分の主君を殺害し「蜘蛛巣城」の城主になるものの、その後もさらに物の怪の予言にまどわされまるで蜘蛛の巣にはまっていくように悲劇の運命をたどっていく・・という物語。
溝口健二とは違って、なんとも力強い骨太な作品。森の中で最初に出会う物の怪の糸をつむぐ老婆のシーンもなんとも幻想的。その後の「森が動く」というシーンも思わずぞくっとさせられるものでした。武将の妻役を演じた山田五十鈴はまるで能のような趣きでかなり不気味であり溝口作品のヒロインとは全く違う雰囲気だった。ラストの三船敏郎が演じる武将が矢でいられるシーンは本当に矢を射っているので演技ではない恐怖の表情だったとか。。あの矢がまるで蜘蛛の巣の糸のように見え、その中でもがく武将のように見えて素晴らしい演出だと思いました。蜘蛛の巣のようにはりめぐらされた運命にひっかかたある男の悲劇とでもいうのか..エンターテイメントとしても面白い作品でした。こういう作品を現代版でも見てみたいです。(06.05.13)

グラスハープ〜草の竪琴〜
THE GRASS HARP
監督:チャールズ・マッソー
出演:エドワード・ファーロング、パイパー・ローリー
1997年 アメリカ映画 103分 カラー
★★★★
ん〜、泣くような映画じゃないだろう..と思っていたのに泣きました(笑)
「ティファニーで朝食を」で有名なトルーマン・カポーティの自伝的な小説「草の竪琴」の映画化したもの。私はカポーティの小説も大好きで、この「草の竪琴」も一度読んだのでした。日本では山本容子の銅版画の挿し絵と村上春樹の訳で、同じ登場人物がでている「クリスマスの思い出」という絵本も大好きな作品です。
両親と死別した11才のコリン少年は、父の従姉である姉妹のもとにひきとられていく。その姉妹は二人とも独身で妹のベレーナはビジネスにかけては大変に有能な人物で、いくつものお店を経営し、家庭を裕福に養っているが、お姉さんのドリーは、ちょっと変わり者で、台所を自分の城とし、ジプシーに教わった薬を調合したり、森でハーブや木の実をとったりして過ごしている。けれど、ベレーナは、あまり味のない冷たい人間で、コリン少年は次第に童女のような姉のドリーに心を開いていく。
16才に成長した彼は、相変わらずドリーや召し使いの黒人のキャシーとつるんで仲良くくらしていたけれど、ある日、ドリーの調合薬がよく売れることに目をつけた妹のベレーナは無理矢理商品化するように話しを進めて行く。ベレーナのあまりにもの強引さと、人に調合を教えることを拒否したドリーとの間に、大きな亀裂ができてしまい、ドリーとコリン少年とキャシーの3人は、森にある大きな木の上の家へ家出をする..やがて、彼等の家出を知ったベレーナや街の人は大騒ぎ。保安官まで出てくる始末に。街のアウトサイダーになった彼等に、年とった判事やコリンの友人など、一部の人は理解を示すのだった。
カポーティの少年役に、あの「ターミネーター2」の美少年エドワード・ファーロングが演じていて見どころ。あとドリー役のパイパー・ローリーは、小説のイメージより若くて女っぽい感じがしたのですが、まあまあだった。
でも、アメリカの古き良き時代に、このドリーのように台所を自分の城とし、世間にほとんど通じないで、自然児のように純真に生きている女性がいることに、なんだか純粋に感動しました。
最後、あっけなく死んじゃうけれど、それも小説通りにもかかわらず、泣けてきた。カポーティの豊かな感性はこの人に育てられたんですね。やっぱり小説よりちょっと落ちるけれど、いい映画です。(04.04.28)

クラバート
CARODEJUV UCEN
監督:カレル・ゼマン
原作:オリフリート・プロイスラー
1977年 チェコスロバキア映画 73分 アニメーション (レンタルDVD)
★★★★
「千と千尋の神隠し」の元ネタというのですっかり馴染みになった「クラバート」。もとは「大泥棒ホッシェンプロッツ」の原作者プロイスラーの作品ということの方に最初は驚きました。子供の頃よく読んだ本だったからです。このクラバートはプロイスラーがドイツ東部の方のラウジッツ地方というところから語り継がれていた伝説の話「クラバート」を元に書かれた本らしく、日本でいう「子取りばあさん」的な怖さと神秘さがあって実に面白く出来ている。決して明るい話ではなく、森の奥の霧がかかったような感じの話だ。
カレル・ゼマンが切り紙アニメーションでつくったらしいですが、映画館でみたらさぞかしきれいだったろうなと思いつつも、やはりあの「水玉の幻想」の美しさと繊細さはなにものにも比類できないほど・・と思い浮かんでくる。。と話がそれてしまったけれど、私は実は原作の方の下巻のラストの方を読んでいないのですよね。それで、こういう終わり方をするのかと最後まで観れてうれしかった。「クラバート。クラバート」と親方の声がこだまする感じなんかはいくら「千と千尋の神隠し」の”ゆばあば”が怖い存在とはいえ、ゼマンの映画の方が夢に出てきそうな印象深さで残ってくるような感じ。出来れば、もう一度みたいと思うアニメでした。(06.04.04)

クリクリのいた夏
Les Enfants du marais
■監督:ジャン・ベッケル
■出演:ジャック・ビユレ
1999年 フランス映画 115分 カラー
★★★★
<ネタバレあり> 人にとって何が豊かな生活なのか..という事を描いたストーリーで楽しかった。
クリクリ・・というのは女の子の名前なのだけれど、実際のお話は戦争から帰って沼地に住みついたガリスという青年が最後に沼地にいた夏..といっていいお話の展開。しかし、このお話で沼地の貧しくて質素な生活を楽しんでいるのは男の人と子供達だけかな〜?という感じもする。
女性は貧しいのでおしゃれもできなくて子育てと生活に追われ、イライラしている。でもこれって現実だよね..と思う。クリクリという女の子の回想の中だからこそ、美しくて懐かしい生活なのかもしれない・・とも思う。
でも確かに、この映画の沼地の住民達は、自由な生き方をしているように見える。とっても身が軽い..という感じ。それでいてガリスのように地に足をつけて自分の方向を決めていける人は羨ましいとさえ思ってしまう。
本当に幸せ..ってなんだろう?男の人にとってそれはこの映画のように簡単なことでも、女性には難しいテーマでもあるかもしれない、と思った。<2001.6.1>

グリード Greed
監督:エリッヒ・フォン・シュトロハイム
出演:ギブソン・ゴーランド、ザス・ピッツ、ジーン・ハーショルト
1924年 アメリカ映画 129分 白黒サイレント (レンタルDVD)
★★★★
シュトロハイムはオーストラリア/ウイーン出身の監督さんらしい。この作品は9時間あるものの、短縮に短縮されて2時間になった。グリードというのは「どん欲」という意味。最初の方は、よくある夫婦ものかな・・・と思いきや、ラストに至っては、そこまで来るか・・という人間の狂気を描いたとも言えるスケールの大きな作品でした。 あらすじは、純朴な歯科医師の男が友達の彼女を好きになり、どうしても彼女と結婚したい・・と友達を口説き落とす。晴れてその女性と結婚したものの、女性は宝くじをあてて莫大なお金を持って嫁入りする。さて元カレだった男の方は、金に目がくらんであっさり彼女を譲ったことを激しく後悔。友人に恨みを抱くようになる。一方、妻となった女の方は金に執着をしめし精神の異常を来し始める。そして、この元カレだった男の妬みから来る陰謀で二人の生活はさらにどん底へと落ちていく・・ とにかく、登場人物の「ヘン」とか「フン」とかいういうグロテスクな表情からして印象的。妻役をやったザス・ピッツも華奢な人なのに、すごい存在感でした。猫が籠の中の小鳥を狙ってとびつくシーンなど、人生の転落劇になんともいえない人間同志の心の不協和音を感じさせる映画でしたね。ラストの「死の谷」はなんとなくジム・ジャームッシュの「デッドマン」を思い出しました。ここまで描き切ったのは素晴らしいです。ちなみにオールロケが行われた最初の映画らしいです。(05.11.29)

グリーンマイル
THE GREEN MILE 監督:マイケル・ダラボン 出演:トム・ハンクス
1999年 アメリカ映画 180分 カラー
★★★
<ネタバレあり> 2回に分けて「グリーンマイル」を見た。
原作はスティーブン・キング。やはり彼の映画はどんどん引き込まれるような面白さがある。
今回のは死刑囚人の看守の話しだけれど、場所が場所だけに死刑の場面など、もう、グロテスクというか、ホラー映画そのものでここまでやるかなあ〜という乗りで、私はほとんど目をつぶって見れなかった。
観客が登場人物のある人間に情が湧いたところで、その人間を残酷な殺し方で殺す..というのは、いくら映画に観客を釘付けにさせる効果があるにせよ、あまり好きなやり方じゃない。
おまけに悪人は悪人として描くのはいいけれど、なんていうかな〜〜悪人にも上品と下品がいるよね〜、と思う。悪人が本当に汚い。というか、描き方に品がない..というか。。
主役のトム・ハンクスは良かった。すごく存在感のある役者さんで、私は好きです。
問題の奇跡を起こす黒人は、あの発想ってファンタジックですごく面白いなあ、と思った。。ちょっとETを思わせるような..でも、最後はそれほどの感動..はなかった。正直にいって・・。そういう終わり方をするのかなあ、という感じがしたけれど他にどういう終わらせ方があるというのか...?
実は私はまた異星人として月にでも帰るとか、電気椅子に座ってそのまま身体が消える..というような事があるのかなあ、なんて最後の救いを思って見ていた。・・が、案外、何もなかった。死んでしまったのが残念。
なんだか結構、酷評してしまったけれど、「グリーンマイル」・・いいか悪いか別として、最後まで目が離せなかった映画です。<2001.6.3>

黒猫・白猫
CHAT NOIR, CHAT BLANC
監督:エミール・クストリッツァ
出演:バイラム・セバルジャン, スルジャン・トドロヴィチ
1998年 フランス映画 130分 カラー
★★★★
出演者のほとんど全員が、本物のジプシーというから、すごいパワーのあるコメディ。「アンダーグランド」に比べて、政治的背景があまり描かれていない分、軽くて楽しめるかも。ジプシーのカサブランカのじいさんは、ほとんど監督の言う事を聞かずに随分手こずらされたらしい(^o^;;本当にそういうエネルギーがみなぎっていて奔放な映画です。主役の恋人たちもすごく良かったし、無理矢理結婚さされそうになるジプシーの小さな女の子「てんとうむし」も木の株をかぶって逃げまどうところなんか、すごく可愛かった。
それにしてもクストリッツアって結婚式の場面が好きなのかな..必ず..っていいほど、彼の映画には出て来ます。(04.08.03)

群盗、第七章
Brigands : Chapitre ?
監督:オタール・イオセリアーニ
出演:アミラン・アミナラシヴィリ、ニノ・オルジョニキーゼ
1996年 フランス=スイス=イタリア=ロシア=グルジア映画 カラー 122分 (CS)
★★★★
今日は朝日テレビで「オーラの泉」があるので見なくっちゃー。私は最近、「前世」なるものにすごく関心があり、あの番組で美輪さんや江原さんが霊視する「前世」って、どんな風に見えるんだろう?映画みたいに見えるのかなーーといつも思っていた。前世。そのまた前々世とフィルムのように流れるのかなーーと。
で、この映画、まさに、そういう感じの映画です(笑)。つまり一人の人物が中世のグルジア、内戦下のグルジア、革命前のグルジア・・と3つの時代を生きていて、中世では暴君の王、内戦下では浮浪者、革命前では共産主義者のリーダー的存在・・・と輪廻転生のようにその時代を全く違った役柄で生き抜く。実に面白い構成だった。
その時代の滑稽さとばかばかしさがブラックなユニーモアで描かれている。この監督さんの映画は必ず「音楽」があり、それも数人の男性がアカペラではもるというなんとも格調高いコーラスがところどころで出て来て、すごく物語を雰囲気が良い。必ずワイン(酒)と音楽が出てくる。
あと、それぞれの時代のヒロインを演じたニノ・オルジョニキーゼは小顔のまたとない美人。個性的だった。グルジアの歴史にもっと通じていれば、もっとわかりやすいかもしれないけれど、知らなくても充分楽しめる味わいのある映画でした。(06.05.10)

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