超私的映画感想日誌アーカイブス
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  数字



 (○は邦画@はアニメ)
 憂鬱な楽園
雪の王様
@ユーリ・ノルシュテイン作品集
 ユリシーズの瞳

憂鬱な楽園
南國再見、南國
監督:侯孝賢
出演:高捷、林強、伊能靜
1996年 日本・台湾映画 112分 カラー
★★★★
 ふらふら暮らしている四十歳のガオは、弟分のピィエンとその恋人のマーホァと共に、お金をが入る仕事を求めて旅をする……。現代台湾を舞台にした、三人組のロード・ムービー。日本からの出資を得て、名匠ホー・シャオシェンが肩の力を抜いて撮りあげている。(allcinemaより)
 台湾の地理感に疎いので、わかりにく部分もあったけれど、この空気感というか、好きな感じです。
 何をやってもうまくいかないチンピラを描いているんだけれど、電車や車に乗っている風景、バイクを転がす場面や食事のシーンなど、この監督さんならではの雰囲気。最後のオチも面白かった。




雪の王様
監督:岩井俊二 
出演:石橋有紀/梅田凡和
1993年 24分 カラー
★★☆
あ〜、こういう冴えない女性って、いるかも・・・。なんだか、ちょっとみじめなお話。地方から出てきたOLの泰子は女優を夢みていたがうまくいかず、現在は職場の男性4人と関係をもち、「やすうりの泰子ちゃん」などというあだ名がついていたが、本人は知る由もなし。その中で一番ダサいコウちゃんと付き合い始めるが、ある日、金銭感覚のない泰子は自分の借金が900万になっていたことに気がつく・・。途中、子猫を橋から川へ投げ捨てるシーンがあるのですが、なんとも言えないシーンですねえ。(多分、本物の猫は使っていないと思いますが)。か弱くすがりついてくるものを発作的に投げ捨てる・・・なんというか、みじめな者に対する人間のイライラというか・・・そういうのを感じさせるシーンでこの映画のなんとも言えない後味の悪さに繋がってました。




ユリシーズの瞳
To Vlemma Tou Odyssea
監督:テオ・アンゲロプロス
出演:ハーヴェイ・カイテル、マヤ・モルゲンステルン
1995年 ギリシャ=フランス=イタリア映画 177分 カラー
★★★★
 難解な映画..といえば、私にとってアンゲロプロスもそのひとつ。けれど、彼の「アレクサンダー大王」という作品とか、その映像の叙事詩のような美しさは魅了されるものがあります。
 この作品は、ギリシアで始めて映画をとった未現象のフィルムを探して、映画監督Aがギリシアからアルバニア、マケドニア、サラエボと探す旅を描いている。監督Aに「スモーク」のハーヴェイ・カイテル。アンゲロプロスの映画って、あんまり役者さんの顔のアップが出てこないのだけれど、この作品はこの監督Aの顔がよく出てくる..
 もっとも印象深いのはサラエボについてからのシーン。濃い霧の中ならば敵の的にならないからと外に出て来て野外で演劇鑑賞や音楽鑑賞をするサラエボの住人たち。そこで流れる音楽にのって、霧の中でダンスするシーンはクストリッツアの「アンダーグラウンド」などとは全く違ってて、楽しもうとしているにも関わらず楽しいというかけらさえ見当たらない.。あまりにも悲しいのです。それはそのその後に続く悲劇にも結びついていくのかもしれませんが..
 戦争を間接的に扱った映画..というのはいろいろ見てきましたが、この作品のすごい・・と思うところは、戦争のさなかの場所へ映画のフィルムを探しにいく...という、その映画芸術にたいする情熱とか追求だろう..と思う。戦争を超えて、芸術を追求する..普通ならば、それは出来ないから..。戦争は何もかも鵜のみにしてしまう。けれど、アンゲロプロスは敢えて戦争さえも芸術を探究する一環境みたいな描き方をしている..この作品は、この監督さんの戦争の当事者ではない気楽さもあるかもしれないが、それだけではなく、芸術(映画)に対する情熱・執念のすごさもあるだろうと感心しました。


ユーリ・ノルシュテイン作品集(話の話)
СКАЗКА СКАЗОК
■監督:ユーリ・ノルシュテイン
■脚本:L・ペトルシェフスカヤ、ユーリ・ノルシュテイン
1979年 ロシア映画 98分 アニメ、カラー
★★★★★
◇詩のような感性のアニメーション。絵を描く人、見て損はなし。